■ 再起動しても変わらないIPアドレスの変更方法
前回は、LinuxサーバーのIPアドレスを変更する方法を紹介しました。でも、前回の方法だとサーバーを再起動してしまうと、せっかく設定したIPアドレスが元に戻ってしまいます。今回は、サーバーを再起動しても、IPアドレスが変わらない方法を紹介します。
■ 1.いま設定されているIPアドレスを確認します。
最初に前回と同じように、IPアドレスを確認します。
$ /sbin/ifconfig ←IPアドレスを確認します。
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:10:4B:C8:56:9F
inet addr:192.168.2.103 Bcast:192.168.2.255 Mask:255.255.255.0
↑変更前IPアドレス
上の例だと、今回のサーバーのIPアドレスは「inet addr:192.168.2.103」になります。
■ 2.IPアドレスを変更します。
$ su - ←まずは、root権限になります
Password:
# cd /etc/sysconfig/network-scripts ←ディレクトリを移動します
# vi ifcfg-eth0 ←viエディッタで「ifcfg-eth0」を編集します
—————————————————-
# 3Com Corporation|3c905B 100BaseTX [Cyclone]
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
BROADCAST=192.168.2.255
HWADDR=00:10:4B:C8:56:9F
IPADDR=192.168.2.103 ←変更箇所は「IPADDR」になります
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.2.0
ONBOOT=yes
TYPE=Ethernet
—————————————————-
今回は、IPアドレスを「192.168.2.103」から「192.168.2.104」へ変更します。
「IPADDR=192.168.2.103」⇒「IPADDR=192.168.2.104」
—————————————————-
# 3Com Corporation|3c905B 100BaseTX [Cyclone]
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=static
BROADCAST=192.168.2.255
HWADDR=00:10:4B:C8:56:9F
IPADDR=192.168.2.104 ←変更後は「192.168.2.104」にします
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.2.0
ONBOOT=yes
TYPE=Ethernet
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次にネットワークデバイス(LANカード)の再起動をします。
# ifdown eth0 ←ネットワークデバイスを無効にします
# ifup eth0 ←ネットワークデバイスを有効にします
# ifconfig eth0 ←IPアドレスを確認します。
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:10:4B:C8:56:9F
inet addr:192.168.2.104 Bcast:192.168.2.255 Mask:255.255.255.0
↑変更後IPアドレス
この設定をすれば、Linuxサーバーを再起動したあとも、IPアドレスは設定後のままの状態になります。
viエディッタなどをつかって、ファイルの編集をしなければならないので最初は大変だとおもいますが、是非挑戦してみてください。
※システムの設定を変更するときには、必ずroot権限になってください。